サイコパスが考える予想できない結末 #死刑にいたる病

読んだ。非常に面白かった。

この本のあらすじをざっと書くと、連続殺人犯が自分がやっていないと主張する殺人を主人公が調査する話となる。昔神童と呼ばれていたが、今では見る影もないぐらい落ちぶれた主人公が、幼いころに知り合いだった連続殺人犯を調べていきながら少しづつ成長していく様や、連続殺人犯はなぜ連続殺人犯として成長したのかという理由付けなど非常に面白く読めた。サイコパスと呼ばれる人間は生まれながらにサイコパスなのか、それとも成長する過程がサイコパスにさせるのか、それともその両方が必要になるのか。この本を読んでも深く分かることはないが、少しのズレが重なっていくことでサイコパスは出来上がり、もしかしたら自分の延長上にもサイコパスという人間は存在するのかもしれないと考えさせるだけの力と文章力を感じた。

この本の本領は怒涛のラストの追い込みだと思う。死刑囚が自分の罪について調べてくれという文章はよくある。面会という情報が多少しか与えられない状況と、その他生の情報からなんとか真実に辿り着こうと奔走する姿がわかりやすいからだろうが、結構設定が甘いときが多いわけだが、この本は違う。読み終わった後の設定の納得感と全てが綺麗にはまる構成はすごい。すごくきれいにジグソーパズルが完成下にもかかわらず、非常に後味の悪い読了後の感情は一度読んで味わってみてほしい。