アイデアを出すにはパッケージが重要である – 悪意とこだわりの演出術

読んだ。番組の裏側の小話が面白かった。

最近のテレビ番組の中で「水曜日のダウンタウン」が攻めていて面白いと思っていた。悪意が強く叩かれるギリギリのラインを攻めて番組が出来上がっていてたまにきっちりと叩かれているけれど他の番組には無い個性があって非常に面白い。その番組を作っているディレクターが書いた本ということで、どんな感性をもって番組を作ったりしているのか気になり一気に読んでしまった。読み終わった感想としては「よく色々なことを覚えているな」ということだ。自分の琴線に触れたものはよく覚えていると本書内に書いているのだが、それでも覚え過ぎだろうと思うほど色々覚えている。関わった全ての番組に熱意を注ぎまくって作った結果なのかなと勝手に思った。

面白いものを作る方程式として「パッケージを作ってそこから微妙にはみ出す」という作り方をしているらしい。「水曜日のダウンタウン」であれば、何かの説を立証するという見ている人にわかりやすいルールを提供して、そこからどう遊ぶか?ということを考えないとわかりにくく面白くないものが出来上がるようだ。なにかの物事を考えるときに枠組みがあるのと無いのでは出てくるアイデアも全然違ってくる。どこに向かうのか?ということだけは決めておかないとアイデアの方向性がチグハグなものがたくさん出てきて何かに絞って考えるのが難しくなるのだろう。広げやすくパッケージ化しやすいルールが決まってしまえば後は知恵を出し合えばそれなりにうまくいくので最初のルール決めが一番重要なんだろう。

また、尖ったものを作るために全てを自分で決めるらしい。いろいろな人の意見をまとめると及第点のものはできあがるけれども爆発的に面白いものができないので自分で全てを決めていると書いてあった。

とかで前に書いたけど、万人受けするものではなくて一部の人にすごく受けるものというのは強烈な個性が必要で、その個性というものは意見を取り入れれば取り入れるほど削り取られていくんだと思う。サンデーの編集長が変わって最近面白くなってきたという話を聞くが、それも編集長一人が全ての責任を負ってでも最終決定は一人でやっているからこその個性であり面白みなんだろう。なかなか勇気がいるし、ワンマンだと文句も色々出るんだろうが、一回ぐらい全てを自分で決めるプロジェクトを立ち上げて自分の感性はどれくらい世間に受け入れてもらえるのかということを試してみたいものだ。