広がり続けて狭まっていくインターネットの世界よ – さよならインターネット

読んだ。家入さんという人らしさが出ている本だと思う。

先に書いておくと僕は家入さんをよく知らない。ペパボの元社長で稼いだ金を全部溶かしてなにかやっては炎上してる面白そうな人というぐらいの知識はあるけど、実際にあって話したことは無いし、なんなら顔もよく知らない。やりたいことをやって炎上しまくっているのに周りから人がいなくなってなさそうなので、いい人なんだろうと思っていたけど、この本を読み終わっても印象は変わらなかった。基本的にはいい人でインターネットを使って周りの人が助かればいいという考えで色々作っているのだろう。インターネットに助けられ、インターネットを使って知らない人が勝手に助かってくれればいいかなぐらいの気持ちでサービスを作っている。そんな人なんだろう。そんなインターネットに助けられそばに寄り添われながら生きてきた家入さんが「さよならインターネット」といっているのだから重みが違うと思う。

この本にも書かれていて僕自信も感じているのはインターネットというものは性質上、自分が好む情報しかはいってこないランダム性が少ないものになってきているということだ。僕は一時期テレビを持たずに、世間の情報を得るのはインターネットのみの時期があるのだがこのときに一番困ったのは世間ではやっていることがよくわからなくなるということだった。インターネットは知ろうとすれば事細かに色々なことを知ることは出来るが、興味が無いものを知ることにこれほど適していないツールはない。色々なサービスが良かれと思って自分が好きなことを送ってくれて嫌いなことは排除してくれる。インターネットに浸かりこめば浸かりこむほど自分が好きな情報しか流れてこない居心地のいい世界が出来上がっていくが、それはもしかしたら好きになるかもしれない情報を遮断してどんどんと狭い世界に生きていっていることにすぎないわけで、それが良いことか悪いことなのかそれは人によるのだろう。家入さんはそれを良しと思わず、あえてインターネットから離れることでランダムに好きになるかもしれない情報も入れていくべきだと言っている。

現状のインターネットは好きなことを発言すればわけの分からない人間から叩かれる脅威は誰にも等しくあり面白くない。面白い発言をすれば叩かれる可能性は高くなり、誰もがポジショントークをしている。ポジショントークだけであればよいが、アフィリエイトでお金を稼ぐためだけに全く知らないことをあたかも体験したかのように記事を書き、自分はこれだけ儲かっているのだと周りにアピールする。そんな無味無臭で毒にも薬にもならないもので承認欲求を満足させることが出来るのであればそれはそれで良いのかもしれないが僕はそれを見たくない。それを見たくないがゆえにフィルタすればするほどインターネットの世界は狭くなり居心地のいい生きながらに死んでいる世界が出来上がっていくのだろう。

そんな世界に住みたくないけど、僕はインターネットから離れたいと思うほどまだ達観もできていない。まだまだインターネットからいろいろな情報をもらいたいし、僕自信もいろいろな情報を発信できれば良いなぁと思っている。なので、とりあえずははてブ互助会が全て死滅してはてブだけでもそれなりに気持ちいい世界が出来上がれば良いなぁと切に願う。