何も予備知識を入れずに読んで欲しい一冊 – 去年の冬、きみと別れ

読んだ。読み進める手を止めることができずに一気に読んでしまった。

話をざっくり言うと死刑囚についての本を書くための取材した資料をまとめたものを本にしたものとなる。死刑囚はなぜ殺人を犯したのか?調査している人間はなぜ死刑囚の本を書こうとしているのか?この2つの疑問を軸として息もつかせぬ展開が繰り広げられていく。この2つの疑問が解決した時に息を呑まない人間はいないと思う。展開のスリリングさもさることながらこの落ちの付け方の旨さは流石だと思う。

中村文則という作家を僕が知ったのは「教団X」になるわけだが、あの本は哲学めいていて読んだ後にこれから先のことを考えさせられる本であったが、この本は素直に面白くエンターテイメント性が高い本だと思う。一度読み終わった後にもう一度読んでみるとさらに味わい深くなる。読めば読むほど面白くなるスルメみたいな本なのかもしれない。