その人がその人であるというのはどういうことか – ふくわらい

読んだ。なんか禅というかなんというか不思議な作品だった。

この話は一人の福笑い好きの女の子が大人になるまでの話で西かなこさんらしさを感じられる本になっていると思う。読んでいると西かなこさんの語りかけている声が聞こえてきそうな文章が印象的な作品だった。

この本で描きたかったことというのは何なのだろうか。純真無垢で自分が思っていることをそのまま口に出してしまうような主人公は作者の生き写しの様に感じられる。人というのは周りの人が感じてくれるから人で「顔が」とかそういう俗な肉体に縛られたものではなく、そのへんに落ちている石をその人だと思えばその人だと感じることが出来るということを書きたかったのだろうか。それを上手く表現するために「ふくわらい」というものを題材として眼や鼻をあるべき市ではない部分に移動してもその人はその人であるということを書きたかったのだろうか。

良い文章だとは思うが私の力では読み取れなかった部分が多かったようなきがするので、もうちょっと歳をとってからもう一度読んでみたい。