平均点を上げると飛び抜けて面白いものはできない

最近「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」をよく聞いてるんだけど、アンジャッシュの小嶋さんがゲストの回での話が興味深かった。

話の流れとしては、有吉さんが人力車の芸人に面白い人間が多いと小嶋さんに話を振ったところ、最近は面白い芸人が出てこなくなってきたと小嶋さんが嘆いていたところから話が始まる。その理由は芸人を管理している人間が変わったことによる弊害らしく、面白いか面白く無いかの判断だけをする人だったのが、ネタに対して変えたほうが良い点も指摘する人間に変わったのが原因だそうだ。なぜそうなるかというと、ネタをダメ出しされた芸人がダメ出しされた箇所をちゃんと変更してくるせいで今まで誰もやったことがないような飛び抜けたネタを作ってくる人間がいなくなってしまったらしい。

これって非常に興味深い話だと思う。

万人が面白いものって実は存在しなくて誰かが面白ければ誰かが面白くないし、どこかの層に強烈に突き刺さるネタっていうのはどこかの層に強烈に嫌われるんだと思う。誰かのフィルターを通せば通すほど丸くなって突き刺さるものは削られて万人が50点をつけるものが出来上がるんだろう。

万人が50点をつけるものが目指すのがいいのか、それとも誰かが100点をつけるけど誰かが−100点をつけるものがいいのかはケースバイケースなんだろうけど、飛び抜けて面白いものっていうのは万人が50点をつけるものではないんだろう。平均点を上げようと頑張れば頑張るほど尖って面白かったものが丸くなって面白くなくなり、結局平均的で汎用な面白くないものができてしまうというのは感慨深いものだと思う。