繰り返される8分間 – ミッション:8ミニッツ

見た。期待値が高すぎたせいか、期待はずれだった。

ざっくりあらすじを書くと「爆弾が仕掛けられた列車が爆発する8分前を繰り返し体験して爆弾犯をさがす」という話になる。今流行のループものだけれど、違うのはコンピュータで擬似的に作り上げられた世界で別の人に入り込んで何度も8分間を行動するということだろう。僕はループものが好きで、「メメント」とか「バタフライエフェクト」とか「シュタインズ・ゲート」とか見てるわけだけど、その中で本作は面白くない部類に入ってしまった。ループもので面白いのは繰り返すことで少しづつわかっていく真相と、最後に回収される伏線だと思うんだけれど、今作ではその部分をあまり押していないように感じた。そこよりも人間関係とか未来に対する希望とかそういった点を訴えているように感じる。だからと言ってはなんだが、ループものにしては珍しくきれいなハッピーエンドだと思うし、未来に対する余韻が終わった後にも流れているのも特徴的だと思う。

綺麗に騙されたいのであれば本作はあまりおすすめしないが、色々な評判をみていると本作が面白いと感じる人は多いのだろう。もし見ていないのであれば見てみるのもいいと思うが、僕は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の方をおすすめする

文章のテンポって大事だと思う – 彼女は存在しない

読んだ。ただひたすら長かった。

ざっくりあらすじを書くと、「2重人格の少女とカップルが出会って色々起こる話」になるんだけど、これが非常に長い。長い。それ以外感想が出ないぐらい長い。タイトルからなんとなくこんな話なんだろうなと想像して、2重人格と出てきて非常に納得して物語が加速するのかと見せかけずっとアイドリングで進んでいるような印象を受ける。そのくせ唐突に人が死んだりするので「そこはもうちょっとスピード落とせよ!」と言いたくなる。オチがどうなるのか気になって最後まで読み進めたわけだけど、読み終わった感想も「非常に長い」と言うものだった。僕の好みとはだいぶ違ったので同じ感性の人にはあまりおすすめできないかなと思う。

周りを説得するより行動したほうが何かと捗る

何か素晴らしいアイデアをひらめいて、これは素晴らしいと他の人に布教してもやってくれなかったとしよう。このアイデアがいかに素晴らしいかが理解できていないのかと一生懸命説明したとして、それでも他の人はやってくれない。こんなに素晴らしいアイデアをやってくれないなんておかしい。どう説明すればいいんだろうとあなたは頭を悩ませるかも知れないし、なぜ理解してくれないんだと腹をたてるかもしれない。そういった時に一つだけ特効薬があるとしたらやってみることだと思う。考えるより行動したほうが早い。

例えば出社してすぐにラジオ体操をすると作業効率があがるという話があったとする。朝に運動をすることで頭が活性化して作業効率が10%上がると仮定する。それを知ったあなたは始業前にみんなでラジオ体操をすることを提案して、ラジオ体操にはこれだけよい効果があると一生懸命説明する。しかし、みんなの反応は芳しくない。この時に一番いいのはあなたが一人でラジオ体操をすることだ。ラジオ体操が素晴らしいのであれば自分ひとりでもやればいいし、それを見たりそれをやっているあなたのパフォーマンスが上がれば自ずとみんなラジオ体操をするようになるだろう。もしみんながやらないのであれば、自分にとっては素晴らしいのかもしれないがみんなにとっては素晴らしくないのだろう。あなたがラジオ体操をすることでパフォーマンスが上がったかもしれないが、みんなはラジオ体操をやったことによってパフォーマンスが下がると判断したのかもしれない。自分にとって素晴らしいからと言って他の人にそれを強要するというのは、他の人があなたがやっていることをやめさせるのと同じことだということを理解すべきだ。

自分が素晴らしいアイデアをひらめいた時はとりあえずやってみるのがいいと思う。もしそのアイデアが良ければ他の人に広がるし、広がらなかったとしても自分がそれをすることで何らかのパフォーマンスがあるのならやらないよりやったほうが良い。なにがしかの資金が必要なわけでもなく、行動するだけで出来るアイデアであればガンガンやればいいと思う。もしそこで業務中に無駄なことをするなと文句を言ってくるのであれば、その時に何故やっているのかを説明すれば良い。その説明で相手が納得せずに無理やりそれをやめさせようとするのであればそれは環境が悪いので環境を変えるたほうが早い。

ただしこれは他の人に迷惑をかけないというのが大前提としてある。ラジオ体操を大音量で流されたら他の人の作業に支障が出るだろう。その時はあなたは別の場所でそのアイデアを実行するべきだ。そこを曲げずにラジオ体操の音を理解できないあいつが悪いと開き直るのは筋違いだ。あなたにとっての素晴らしいアイデアというのは他の人は既に試した結果やっていないのかもしれないし、やる権利があるようにやらない権利もあることを理解したほうが良いのだろう。

ラピュタの世界を大鷲と駆け回る – 人喰いの大鷲トリコ

クリアした。綺麗な映像に度肝を抜かれた。

本作はICOやワンダと巨像を作ったのと同じ人が作ったとかで非常に話題になっていたのだけれど、僕はその2作をやっていない。よくできたゲームだという噂は聞いていたわけだけれど、そのころは全然ゲームをしていなかったのでやっていない。なので、本作が初めて触れた作品になるわけだけど、確かに話題になるだろうと思えるだけの作り込みだったと思う。

ざっくりあらすじを書くと目が覚めると大鷲さんと一緒にどこかに閉じ込められていた少年が大鷲と一緒に閉じ込められていた場所から脱出するという流れになる。非常に単純明快だし、動かし方とかのチュートリアルはその都度出てくるのでだれでも楽しく遊べるゲームなんじゃななかろうかと思う。閉じ込められた場所はなんとなく天空の城ラピュタを思い出させる空間で、ラピュタの空間を楽しく動けるだけでこのゲームをやるだけの意味もあると思う。

ただ、画像が綺麗すぎて高いところがめちゃくちゃ怖い。僕は高所恐怖症では無いと思うんだけど、それでも怖い。高いところから落ちて即ゲームオーバということはないので問題ないわけだけど、落ちた瞬間に玉が縮み上がる感覚があるぐらいリアルで怖い。この恐怖が克服できない人はやらないほうがいいと思う。

後、このゲームで何回か詰まったわけだけど、その殆どが大鷲のトリコさんがうまいこと動いてくれないことにある。お前ここ飛べるだろ!っていうところでも飛んでくれなくてぐるぐると行けるところを探した後にやっぱりここだろってところでトリコさんに指示を出して待っている最初に飛んでくれなかったところを飛んでくれるとか多々ある。このゲームの一番の難しさはトリコとこころを通わすところだし、一番歯がゆいのもトリコが思い通りに動かないところだと思う。ゲーム好きの人が先に進めずに詰まったなら大抵あなたの感が当たっていると思うので根気よくトリコに指示を出したほうがいい。まぁ、実際の別の生き物と移動するとこのゲーム以上に指示通りに動かすことは難しいんだろうからリアルと言えばリアルなわけだが。

https://www.youtube.com/watch?v=x4E2BLci3vw&list=PLtWZQH-E_-OZ4C4UrndGuzkKTzCAHmYR5

題名が絶妙に効いている – 神様の裏の顔

読んだ。帯に好きな作家がおすすめしてると書かれていたので読んだが、おすすめしたくなる気持ちがわかった。

この本のあらすじをざっくり書くと、素晴らしい先生の葬式に出席した人が先生の思い出を一人称で語っていく話となる。あの先生にこんなことをしてもらったから俺(私)は助かったという回想が多く、「神様の裏の顔」という題名と神様のように素晴らしい故人との回想というバレバレすぎる伏線からの立て続けに暴かれる裏の顔が非常にテンポが良い。大体こんな感じのオチなのだろうと想像しながら呼んでいたわけだが、だいたい想像通りのオチであるにもかかわらず非常に面白く読めるのは素晴らしいの一言に尽きる。みんなで「神様の裏の顔」について話し合っているシーンの人間模様の移り変わりは圧巻だと思う。

まだ1月なのでこれから色々な本をよむことになりそうだけど、今年はこれ以上に面白いと思える本には出会わないのかもしれない。そう思えるほどに面白く好みな本だった。あとがきを読むと元々この人はお笑い芸人らしい。ピースの又吉とか劇団ひとりとか芸人さんは本を書くのが上手い印象が強い。コントのネタは小説を書いているようなものだろうから、情景描写の技術さえあればコント芸人というのは作家に転校できるのかもしれない。

普通は脆い – コンビニ人間

読んだ。相変わらずな感じで面白かった。

この本のあらすじをざっくり書くと普通じゃない人がコンビニでバイトすることで普通を演じる話だと思う。村田紗耶香という作家はいつでも普通というのを疑って生きているのだろう。みんなが普通にやってることが彼女にとっては普通ではないのだろう。彼女が提示してくれるあなたの普通は普通じゃないのかもしれないという問題提起は非常に面白い。現に一昔前の学校を卒業して就職して結婚して子供を産んで家を建てて、みたいな普通の生活は今では既に普通ではない。現代にはびこっている普通は50年ぐらいで出来上がった物がほとんどであるという。テレビは普通だろうけど50年前は存在していなかった。携帯電はも普通だけど50年前には存在していない。スマホなんて10年前ですら存在していないが今では普通だ。それぐらい普通というのは揺らぎやすく脆いもののはずなのに、みんな普通にすがって生きているというのは滑稽なのだろう。

昔は集団で生きていく必要があったから普通である必要が非常に強かった。しかし、最近は普通である必要性はどんどん低くなっていく。だからこそみんなが普通というものに疑問を持ち出し、自分が考える普通は正しいかを知りたがり、その結果このような本が売れているのだろう。普通なんてたんなる基準にすぎない。平均値というだけだ。そのことをちゃんと認識しながらいきていったほうがよいのだろう。

さっくり読めるミステリー短編集 – 二歩前を歩く

読んだ。文字がでかくさっくり読み終わってしまった。

この本は何らかの超常現象に悩まされている人がその原因を解明していく流れの話が複数入った短編集になる。石持浅海さんらしくすべての話に華麗なオチがついているのがすばらしい。本筋はすべて超常現象なので一般的に幽霊と呼ばれるものがすべての話に出てくるのだけど怖さというものはない。超常現象というものは現代科学で解明されていないというだけで、事象として考えれば単なる出来事として捉えることが出来るので怖いと感じなくなるのだろう。理系の冷めた分析が終始出てくるので幽霊物が苦手でもすんなり読めるんじゃなかろうか。

軽く読める短編集を探しているなら読んでみて損はないと思う。

ポーカーを知らない人にはちょっとつらいかもしれない – 女王のポーカー

読んだ。続きものだけど続きを読むことは無いかなと思った。

ざっくりあらすじを言うとポーカーが流行った学校で王者として君臨するポーカーサークルを仲間を集める話になると思う。本作は続き物なようで、今作は人を集めるところまでで終わっており、次回で実際の戦いが始まるのだと思われる。この本で一番つらいのはポーカーのルールについて説明しないと話の面白さが伝わらない部分だと思う。ポーカーは5枚で役を作るってどっちが強いかで戦うというのが基本で、僕がやったことがあるのは、配られたカードを何回か交換して薬を作って戦うという程度のものである。しかし、本作品で行われているポーカーはテキサスホールデムというルールで全員で共通で使えるカードと自分だけが使えるカードで薬を作って戦うというものだ。僕は大体の役はわかるし大雑把なルールが分かっている状態で読んだのだが、ルールはわかるが熱くなるポイントというのがいまいち伝わらない。伝わらせるために長々とルールや確率や対戦スタイルについて書いているが理解するのが面倒になってくる。いってることはわかるのだがすんなり頭に入ってこないのは僕の理解力がたりないからなのだろうか。

さらに、いきなり始まる探偵者のようなストーリーなど、携帯小説で場当たり的に書いているような印象を受けてしまい、続きを読んでみようかという気持ちは起きなかった。これは僕がポーカーのルールを知らなかったからなのかもしれない。アカギという麻雀漫画を麻雀のルールを知らない人が読んでも理解できないように、この白をここできるのはどうなんだ!?みたいなセオリーを無視した動きというのはセオリーがわかっていないと面白くないのは当然だろう。一度ポーカーをやってからもう一度読めばいいのかもしれないが文章もあまり好みではなかった。好きな人は好きなのかもしれないが万人におすすめはできない本だと思う。

Googleがクソなのは検索じゃなくて広告の方だと思う

http://yuko-hirom.hatenablog.com/entry/2017/01/03/123553

検索が無能だと言ってるけど、検索だけじゃなくて広告が無能。見られた数だけで広告料を払っているのが無能だと思う。本来広告は載る場所もかなり重要なはずで、デマばっかり流しているところに広告がでるということはその広告を出している物自体もデマに見えてくる。だから、テレビは企業イメージがあっている番組に対してスポンサーがついてお金を払って広告してもらう。しかし、今のインターネットは広告主はどこに載るのかはわからない。クリック率が良くなるであろうサイトに乗せているというだけで、それがポジティブであるかネガティブであるかは関係ない。登録時には一応審査があるが、審査が通ってしまえばユーザからの通報がなければ広告は出続けるしお金は払われ続ける。PVとクリック率でサイトを判断し、それがネガティブなPVであろうがポジティブなPVであろうが同じPVとして計算し、同じようにお金が払われる。ここが現状のインターネットが腐っている原因だと思う。

キュレーションだとかパクリだとかなぜそれをやるのかというとPVが集まればお金が儲かるからというだけだ。個人でもアフィリエイトで儲かるから読んでもいない本を紹介するしやってもいないゲームを紹介する。そこがクリックされてお金が儲かる仕組みがあるのだからしょうがない。この現状を変えるにはそもそもクソなサイトを作ったらお金が儲からないような仕組みを作るしか無い。例えばパクリでPVを稼いでお金を払っていたのであれば、そのパクリが発覚した時点でその払ったお金を返答させる仕組みを作るとかやりようはいくらでもある。

それをやらないのはやらないほうがGoogleも儲かるからだ。お金が儲かるならなにをやってもいいという時点でクソなんだけど、現状の仕組みがそうだからしょうがない。広告主がGoogleに出稿しなくなればいいんだろうけどそんなことも起こらないだろうし、クソを撒き散らしてクソに引っかかったカスが見に来てることにも気づかずにせっせとお金を払って広告を出し続ける。若い人は検索なんてしないとか言ってるからこの仕組はだんだんと壊れていくんだろう。今のところ、カスな広告を出すのが一番儲かるからGoogleも本気を出さないわけで僕ら一般市民が出来ることはカスみたいなサイトは表示しないしクリックしないことぐらいだと思う。