よくある設定の全てを詰め込んだB級映画 – JUDGE/ジャッジ

見た。期待した通りのB級ホラー映画でなかなか良かった。

気絶している間に誘拐されて監禁された人たちが部屋に集められて目がさめるところから始まり、とりあえず暴れてみる。ちょっと落ち着いてなんで集まったか話し合うと7つの大罪が原因ではないかという話になるという安直ぶり。死んで欲しい人を投票で決めるというよくある内容に、最後の最後に談どんでん返しがあるという盛大なネタバレがパッケージに書いてある割にはそうでもないオチ。B級映画の要素がフルコースで素晴らしいと思う。

とりあえず、有村架純が可愛い。純粋そうな役で出ているところもなんか良い。最近兄貴キャラのようになっているが、清純派の可愛さを彼女は持っていると思う。ちょっと初な彼女を見れるだけでもこの作品を見る価値はあるのではなかろうか。というか、そこB級映画がすきじゃないのであればそこ以外見る価値は無いと思う。

残業はやりたきゃやればいいけど、やらされてると感じたら注意した方がいいという話

以下の2つを読んで忙しく仕事をしていた頃を思い出したので書く

http://tnaoto.hatenablog.com/entry/2016/04/14/225223

http://anond.hatelabo.jp/20160413023627

忙しいって本人しかわからなくて、働き過ぎると万人が体を壊すけど許容量は人によってまちまち。この許容量ってその人の体力とかで決まりそうだけど病むか病まないかって話になると「仕事がその人にあっているか?」と「その人のモチベーションが保たれているか?」の2つが非常に重要だと思う。例えば仕事が趣味と同じぐらい面白かったらどれだけやっても病むことはないでしょ。寝ないでやり続ければそのうち体は壊れるんだろうけど、精神が病むっていうことはモチベーションが保たれている間は無いと思う。

じゃあ、具体的にどうなったらモチベーションが下がってるのか判断できるのかって言うと「自分がこの仕事をやらなければならない」っていう使命感で作業するようになっているとまずい状態で、「自分はこんだけがんばっているのに他のやつはなぜ頑張らないんだ」ってなったら休まないと倒れると思う。「自分からやっている」っていう状況から「誰かにやらされている」って頭で理解せずとも体で感じだしたらそれはストレスになって許容量を超えたら壊れる。休まずにずっと体を動かしてたら倒れるのと一緒で心もストレスを与え続けられたら壊れるからそういう状況になったら適宜休ませるように注意した方がいいと思う。

これの難しいところは時間という尺度だけで判断できないってことで、体が壊れるか壊れないかはある程度時間で出せるんだろうけど心は環境によってまちまちすぎて一律できないっていうところ。すごい楽しくて仕事をしている人間に対して「残業しすぎ、お前明日から定時で帰れ」って言ったら働けないことがストレスになって会社辞めたりとかするし、違う捉えられ方をすると「自分は会社に必要ないから残業を禁止されてるんだ」ってとることもできるからそれがストレスになって病む人もいる。会社は気を使って仕事量を減らしてるのにそれが元で病んでいく人が出るなんて不毛すぎると思う。

心のなかは他人からはわかりにくくて、最終的には自衛するしかない。ある程度の残業は仕方ないとしても、自分が壊れるほどの残業をしなくちゃいけない状況がもしもあったとしたらそれはその会社がおかしいし、そのプロジェクトがおかしい。本当はおかしくないかもしれないんだけど、開き直って責任転嫁するぐらいの図太さを持っててもいいと思う。コードの書き始めとかすごい楽しくて気がつけば夜が明けてるとかなることもあるけど、それが強制されてやっていたり、その作業をやることで自分以外のやつを恨むようになってきだしたりしたらそれはまずい兆候だと思ったほうがいい。人間の心は結構簡単に壊れるし、許容量は自分しか測ることができないから自分で管理するしか無い。頑張れるなら頑張ればいいしやりたいならやり続ければいい。でも、それは実は強迫観念でやってるんじゃないのか?って常に自問自答しておいた方が良いいと思う。

アイドルが書いたという色眼鏡を外してもおもしろい – ピンクとグレー

読んだ。簡単にあらすじを書くと「日本の大スターの幼なじみが書いた暴露本」という話となる。

この本はジャニーズのアイドルが書いたものとして有名になったようだ。なったようだ、と書いているのは僕がこの本を知ったのは「アルコアンドピースのオールナイトニッポン」で平子さんが大絶賛をしていたから読みたくなっただけでジャニーズが書いているとかは知らなかった。後からどういう人が書いたのかを知ったわけだが、スケープゴートが書いたのでなければ好みの文章で話の内容も面白く非常にうまい。また、幼少期にとても中の良かった二人が芸能界に足を踏み込んでしまったばっかりに少しづつすれ違っていくリアルな二人の関係性はこの人だからこそ書けたのではなかろうか。

「開始62分の衝撃」とよくある衝撃があるというネタバレが帯に記載されていて何らかの仕掛けがあるんだろうと思いながら読んでいたが、僕はまんまと騙された。騙されたというかそうなるのかと驚愕したといったほうが適切な気がするが、話の流れ、テンポもよくアイドルとして活動しながらこれだけの文章がかけるとは才能に溢れる人なのだろう。

ただ一つだけ非常に気になる文章がある。「白いメダカは全ての光を嫌ったから白になった。それが嫌になって全てを吸収して透明になった」というようなエピソードが登場する。全ての光を吸収すれば透明じゃなくて黒になる。透明になるには光を吸収せずに透過しなければならない。こんな単純な間違いを校正されなかったのか、それとも作者がここのニュアンスを変えたくないから突っぱねたのか。あとがきで書いてある校正というのはこの部分だったのかとか妄想が止まらない。

人間とは記憶なのかと考えさせられる作品 – 記憶屋

読んだ。

望んだ記憶を消すことが出来ると言われている記憶屋。最初は都市伝説の類と考えていたが主人公の周りで不可解に記憶をなくす人間が出てきたことで記憶屋を調査しだす。少しづつ明らかになる記憶屋の存在とそれにまつわるエピソードを記載した作品

角川ホラーで出版されているがホラーではない。「記憶屋」という都市伝説的な物の怪が登場するが恐怖を感じるということは無いと思う。記憶を消されることでこれから先楽に生きていけるとすればそれは良いことなのだろうか?本作で登場するトラウマを記憶を消すことで対処するという方法は生きやすくなるのかもしれない。しかし、「記憶という小さな粒の積み重ねがその人を形作っている」という本作に登場する言葉を考えるとトラウマすらもその人を形作る大事な一つのピースだと考えることが出来るかもしれない。

話の流れも綺麗で、ホラーというより感動作として出版したほうが売れたんじゃなかろうかと思う。ホラーを期待して読むとがっかりしてしまうかもしれないが、都市伝説の物の怪が出てくる感動ミステリーとして読むと非常に面白い作品だと思う。最近読んだ中では一番おすすめしたい作品。

冷静で冷たい心を持ちながら惹きつけられる「優佳」という女性 – わたしたちが少女と呼ばれていた頃

読んだ。石持さんが描く優佳という女性の魅力を再認識させられた。

この本は「扉は閉ざされれたまま」で探偵役として登場した優佳が登場するシリーズの最新作である。今までは時間が少しづつ進んでいたのだが今作は高校生の優佳を描いた作品になる。優佳の少しの情報から全てを見透かす明晰な頭は高校生の頃でも光っており、今までの作品を読んでいるいないにかかわらず楽しめる作品だと思う。今までの作品は長編だったが本作は短編集になっているため隙間時間に読むことが出来るのもので「長い話はちょっと」と敬遠していた人も是非読んでみてほしい。

全てを見透かし、全てを手のひらの上で動かしてしまう優佳という女性は恐ろしくもありながら惹かれもする。まだ優佳シリーズを読んだことが無いのであれば本作品から読み出せば優佳という女性の魅力にとりつかれること請け合いの作品だと思う。