狂気と暴力とSEXが絡みあう園子温という人 – 冷たい熱帯魚

見た。狂気と暴力とSEXが絡みあう園子温監督らしい作品だと思う。

ざっくりあらすじを書くと「万引きをした娘を捕まえた店長に呼び出された熱帯魚店を営む父親。そこに現れる同業者の男がその場を取り持ってくれる。そこにそこから始まる父親と同業者の奇妙な主従関係」を描いた作品だと思う。

性と死と暴力は園子温監督の中で密接に関係していると考えているのであろうと思う。単純に暴力とグロテスクなシーンが非常に多く衝撃的な作品で見ていて思わず目をそむけてしまうシーンも非常に多い。最後のオチはなかなか衝撃的であっけにとられてしばらく固まってしまったほどだ。ストーリーとしてはなんとも言えないのだけど終わるまで目が離せない魅力がある作品だと思う。

懐かしきスクールカーストよ – しろいろの街の、その骨の体温の

読んだ。ざっくりとどういう本かと説明すると「うだつのあがらないスクールカーストの低い女の子と、スクールカーストに気づかない鈍感男性の淡い青春を描いた作品」だと思う。

若い頃ほど自分の周りが世界の全てで周りの評価が自分のすべてであるように錯覚してしまう。小学生・中学生におけるスクールカーストは絶対的であり上から下に関わることはあっても下から上に関わることなんてほぼなかった。目立つグループを横目で見ながら波風をあまり立てないように過ごしていた小さいころの心の揺れを数倍にして書いたらこんな文章になるんだろうと思ってしまう。

rxAndroidのsubscribeOnとobserveOnの違い

よくわからなかったので動かしながら試したけど結論は

スレッドを変えたかったらobserveOnを使え!

ってことだった。

お試し1

お試し2

解説

ログを取って確認してみると以下のように動いている。

subscribeOn
Observableの動き出しのスレッドを指定。最初に指定されたものが使われる。
observeOn
以降が動くスレッドを指定:

となっている。

僕の理解ではObservable.just()の部分もmainで動くのかと思ったけど、Observable.create()からsubscribeOnで指定されたスレッドで動くっぽいように見える。subscribeOnはLibraryとか配るときにObservable.create()を動かすスレッドを固定することが出来るっていうのが利点。ライブラリ作って配布するとかしないのであれば使う必要なくてスレッドを変えたいだけならobserveOnを使わなければならない。

その人がその人であるというのはどういうことか – ふくわらい

読んだ。なんか禅というかなんというか不思議な作品だった。

この話は一人の福笑い好きの女の子が大人になるまでの話で西かなこさんらしさを感じられる本になっていると思う。読んでいると西かなこさんの語りかけている声が聞こえてきそうな文章が印象的な作品だった。

この本で描きたかったことというのは何なのだろうか。純真無垢で自分が思っていることをそのまま口に出してしまうような主人公は作者の生き写しの様に感じられる。人というのは周りの人が感じてくれるから人で「顔が」とかそういう俗な肉体に縛られたものではなく、そのへんに落ちている石をその人だと思えばその人だと感じることが出来るということを書きたかったのだろうか。それを上手く表現するために「ふくわらい」というものを題材として眼や鼻をあるべき市ではない部分に移動してもその人はその人であるということを書きたかったのだろうか。

良い文章だとは思うが私の力では読み取れなかった部分が多かったようなきがするので、もうちょっと歳をとってからもう一度読んでみたい。

伊坂節が非常に光る作品 – 残り全部バケーション

読んだ。久しぶりに伊坂節を感じるできた作品だと思う。

本作品はちょっと憎めない何でも屋の日常を記載した短編集なのだが小気味良くて読みやすい。やってることは当たり屋とか人さらいとか物騒なはずなのに、伊坂幸太郎という人間の手にかかればどんなに物騒な人でも憎めない人間味溢れる人に感じてしまうから不思議だ。

僕は伊坂幸太郎さんの作品が好きで文庫化されているものは大抵読んでいて バイバイ、ブラックバード (双葉文庫) が特に好きなのだけど、この作品が好きな人にはぜひ読んで欲しい。伊坂幸太郎らしい伏線の回収やテンポの良い文章といいらしさが詰まった作品だと思う。

最近の伊坂幸太郎さんの長編が間延び感を感じてしまって敬遠していたわけだけど、本作を読んで短編の切れ味の鋭さは健在でやはりこの人が書く作品は面白いと再認識できてよかった。作家は突き詰めていけばいくほど文章が鋭くなり、最終的には星新一のようなショートショートに行き着くのかもしれない。